◆この記事の内容でわかる事・出来る事
- この記事を読むとどうやって効果的なEメールマーケティングを実施出来るのか理解出来ます
◆この記事の執筆者
当記事執筆のTylerはマーケティング経験が20年超のベテラン(大半が米国)。
米国にてMBA、その後Northwestern大学にてデジタルマーケティングを含む
マーケティングの過程を修了していて、多彩な業種に対してのマーケティング
の知見を保有。また各デジマツールにおけるGoogleのCertificationを取得しています。
今回は効果的なEメールマーケティングを実施するのに基本となる重要なポイントを解説していきます。
効果的なEメールマーケティングを実施する方法は?

効果的なEメールマーケティングを実施する9つの方法
前回までは潜在客のEメールアドレスをどう収集するかという事について解説させて頂きましたが、これから実際にEメールマーケティングの実施について解説して行きたいと思います。
前回もEメールマーケティングのパワーについて触れさせて頂きましたが、今回少し前回よりも深めにEメールマーケティングの効果について解説したいと思います。
数多くのデジマツールや方法がありますが、Eメールマーケティングはどの方法よりも確実性・成約性が高いと言えます。
またどのデジマをしても最終的に行きつく先でもありますから、Eメールマーケティングの方法についてものセオリーなどについても勉強していって欲しいと思います。
今回もまずは実際の統計数字を元にEメールマーケティングの規模や効果について見ていきたいと思います。
Eメールマーケティングの効果を実証するデータ
・2019年時点で39億人、2023年には43億人のEメールユーザー(これは世界の人口の約半分です)
・2019年時点で2936億通、2022年には3473億通のEメールが毎日送信されている
・Eメールマーケティングへの投資$1に対してリターンは$42、つまりROI4200%
・81%のスモールビジネスオーナーがEメールが主要なお客さんの獲得ツールと認識
・Welcomeメールの開封率は82%と非常に高い
・パーソナライゼーションしたEメールはそうでないメールよりも50%も開封率が高い
・動画の付いたEメールは付いていないEメールよりも300%クリックレートが高くなる
・49%の消費者はお店のディスカウント・クーポンのようなプロモーションがEメールで来る事を待っている
・89%のマーケッターがEメールが主要なマーケティングツールになっていると認識している
・2019時点での平均開封率は22%
・Facebook&Twitterよりも40%コンバージョン率が高い
などなど挙げると切りがないので、ここまでにしときましょうか。
つまり、何が言いたいかというとやはりターゲットの鼻先にしっかり届くEメールマーケティングは効果が高いという事が言えます。
では実際にEメールマーケティングを実施する上でのポイントを解説して行きたいと思います。
1.ターゲットのEメールリストを作る
効果的なEメールマーケティングキャンペーンを行うにあたって最初に必要なのがターゲットとなる潜在客のEメールリスト(リード)ですね。
この潜在客のEメールリストをどうやって作るかのテクニックについては以前記事にしていますので、下記の記事を参考にして下さい。
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最近大きな効果を発揮しているのがページを退出する時に出すExit Popupでこれの導入で150~200%もEメールの取得効果が高くなったという事例もあるほどです。
少ししつこいぐらいの方が効果は上がると思います。
2.Eメールの目的をしっかり認識する
Eメールマーケティング/キャンペーンを行う上で、そのキャンペーンの目的をしっかりしておくという事も重要です。
例えば
・新規購読者へのWelcomeメール
・既存の購読者等へさらにファン化させるためのイベントやセミナーの案内
・既存購読者等へのナーチャリング
・以前購読していたお客さんへの案内
当記事の始めにも触れてありますが、Welcomeメールは開封率が高いのでここで初期のマーケティング施策も同時に打つなど、目的とそれにあった方法でマーケティング施策を組み込んでいくという事が重要です。
また上記のようにメールの目的を理解するにはお客さんをセグメント分けして、そのお客さんの種類や段階に応じたマーケティングを実施しなければ効果が薄いという事です。
1つのEメールマーケティングが出来たので持っているEメールリスト全てに送っても効果は薄いですし、受け取ったお客さんも反応し辛いものになってしまうでしょう。
以前、デジマ施策の全体像を理解するための記事の中で現在のお客さんと売上を分析するという記事を書きましたので、そちらを参考にして頂けるとよく理解出来ると思います。
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そして、当然ですがEメールの目的や目標によってメール文面の書き方やデザインも変わってくるはずです。
それに関してはまた近日中に別の記事を書きたいと思います。
3.オーディエンスを知る
マーケティングEメールを送信する前に、もう一歩踏み込んであなたのEメールアドレスリストにある潜在客についてもう少しよく調査して理解しておいた方が良い。
例えば性別、年齢層、生活圏、趣味や興味があるものなどソーシャルメディアやGoogle Analyticsなどを使って出来る限り多くのメトリックスを理解しておこう。
このメトリックス別でのセグメントを分けてキャンペーンを分ける事も考えられるし、Eメールの文面やデザインも女性受けの良いデザインを取り入れるなどといった形でEメールマーケティングの他の重要な要素を決めていく過程で重要な情報になっていきますので、是非出来るだけ多くのオーディエンスの情報を持っておきましょう。
4.テクノロジーを最大限生かす

Eメールマーケティングツール
Eメールマーケティングを行う際は通常のメールソフトでも可能ですが、私は断然Eメールマーケティング専用ソフトを使用する事をお勧めします。
個人的にはMail Chimpsを長い間使用していますので、非常にパワフルな仕様で分析も細かく出来ますし、何よりもテンプレートなどが豊富ですのでテンプレートを少しカスタマイズしてEメールアドレスのセグメントリストを選べばすぐに送れてしまいます。
またWelcomeメールを自動的に送信するようなAuto responding設定も作成する事が簡単ですし、なによりも分析出来る深さが全く普通のメールソフトとは違います。
例えばターゲットのメールを受け取った人が開封したかどうかだけでなく、どのぐらいの長さ開けていたかなども知る事が出来ますので、そこからまたグループを細分化させたりする事でより精度の高いマーケティングが次回以降可能になる訳です。
またあなたのWebサイト、ブログやソーシャルメディアと連携するような機能やA/Bテストをする機能も豊富なので是非使って欲しいと思いますし、使用すればそのパワフルさに驚くはずです。
またMail Chimpsの使用方法に関するリソースも豊富に取り揃えてある点が少し他のソフトよりも充実しているかなという印象があります。
他のEメールマーケティングソフトも基本機能は似ていますし、値段の設定が少し違ったりするのであなたのビジネスのサイズややりたい事にあうソフトウェアを選んで下さい。
Mail Chimpsの他には
Constant Contact
SendInBlue
GetResponse
HubSpot
ActiveCampaign
などが有名どころだと思いますので、機能と価格などを元に気に入ったものを使えばよいと思います。
5.全体のストーリーをしっかり組み立てる
毎回のEメールの内容、特に最初のEメールはとても大事ですが、全体のEメールマーケティングのストーリーをまずしっかりとした絵を描く事が重要です。
それも各セグメントに分けてです。
なので例えばセグメントが6つにも7つにも分かれると思いますので、それに対して各ステップでのEメールの内容を考えるわけですからそれこそ100ぐらいの種類のEメールが用意される可能性もあります。
最初のメールで商品の概要を説明して、二番目のメールで商品の効果を説明、三番目のメールで実際のユーザーの体験談を紹介するなど潜在客が興味を持ってくれるようなストーリーを考えるという事です。
ここで注意して欲しい事はあまりに頻繁に送り過ぎないという事です。
嫌がられない程度の頻度で送信し続けるという事が大事です。
6.Eメールタイトルの付け方
現在では皆一日に何通ものマーケティング目的のEメールを受け取ると思いますが、その中からクリックされて中身を読まれる所まで進んで貰うという事がまず大変重要な事ですよね。
開いて読んでもらえるようなタイトルを付けましょう。その時に以下の点に注意して下さい。
ここに注意
・タイトルは長すぎず短すぎない
・開封したら何を得られるかを簡潔に入れる
・よりパーソナライズした雰囲気を出す為に受け取り人の名前を入れる
・スパムと認識されそうな単語を入れない
Click HereやOrder Nowのような
・上手く行っているEメールマーケティングのタイトルを真似する事から始める
7.Eメールボディコピーを書く
さて、いよいよEメールのボディコピーを書くステップだ。Eメールの目的によって大きく変わってしまうが、最近の傾向としてはよりパーソナライズされた書き方が受け入れられやすいようだ。
もし受け取り人の名前を持っていれば名前を入れてメールメッセージを届ける事でコンバージョン率がかなり上がる。
またセグメンテーションを行ってメールの内容などまでセグメント毎に変えた場合は50%もクリック率が上がるという結果が出ている。
メールのボディは以下の点に注意して欲しい。
ここに注意しよう
・いきなりセールストークから入らない
・商品やサービスを使用する事でお客さんに何を与えられるのかを明らかにする事
・商品やサービスを使用した場合の効果を数字で見せてあげる事
・商品やサービスをスタートするきっかけの話しや出来上がるまでの苦労話などを入れる事でお客さんに親近感と安心感を与える
・実際のユーザーさんの体験談、ケーススタディ、成功事例などを紹介しさらに安心感と実際に使用する事で自分もこうなれるんだという実感をしてもらう
・最後にシンプルなCTAを入れてランディングページなどに流入させ注文や初回無料体験コンサルティングセッションなどのようなものに引き込む
基本的にはこんな形の流れになるのではないかと思います。
また色々と他のサイトの事例や自分なりにカスタマイズする事でもっと強力なEメールコピーが作れるのではないかと思いますので、色々と試して見る事をお勧めします。
8.デザインを疎かにしない
デザインはマーケティングの目的に寄って変わるものですが、どのキャンペーンにも共通する需要な事は受け取った人が読みやすいかどうかという点です。
もしテキスト中心のメールの場合では行間がとても大事です。
行間がなく詰まっている文章は読みづらく最後まで読んで貰えない可能性が大きいです。
また句読点の打ち方にも注意が必要で、句読点が少なく1つの文章が長くなるとリズム感が出ずこれも最後まで読まれない可能性が大きいです。
また画像などを中心に添えるメールの場合は色使いのパターンなどにも注意が必要でしょう。
そしてテキストは極シンプルでよいでしょう。
画像中心の場合にテキストを多くしてしまうと画像の効果を大きく損なう可能性が高いです。
また今の時代アクセスする側はPC、タブレット、スマートフォンと多種多様です。
その為、Eメールがレスポンシブになっているかのテストをする事も大事です。
レスポンシブでない場合は開封されてもボディコピーまで読まれる事はないでしょう。
私のリコメンドとしてはメールではシンプルなテキスト中心で画像は極控えめに、ランディングページなどに引き込んだ際には画像などでよりインパクトを与えるというのがよいかなと思います。
また画像が多い場合は接続回線のスピードで上手くダウンロード出来ない場合も多々ありお勧めしません。
9.分析&トラック

メールマーケティング分析
マーケティングEメールを送信した事は実際にはゴールではなく最初のステップが終わったに過ぎません。
Eメールマーケティングを成功させるには実施データを集めて分析し、次回のメールに生かす事です。
開封率、開封時間、転送回数、クリック率などを分析し、デザイン、レイアウト、ボディコピー、タイトルなども変化させてみてどいういう反応の差があるのか見てみる事です。
これをセグメント毎に実施すべきです。
これを行う事でセグメント毎の特徴などが理解でき、また何が上手く行って何が上手く行かなかったのかという部分をよく理解出来るようになるはずです。
こういった分析が詳しく実施出来るのが先に紹介したEメールのマーケティングソフトになりますので、Mail Chimpsのように無料アカウントを作る事も出来ますので使用する事をお勧めします。
まとめ
如何でしたでしょうか。
思ったよりも考慮すべき点が多いと思ったのではないでしょうか。
今後も新しい手法などをアップデートしていきたいと思います。
効果的なEメールマーケティングを行う9つの方法
- ターゲットのEメールリストを作る
- Eメールの目的をしっかり認識する
- オーディエンスを知る
- テクノロジーを最大限生かす
- 全体のストーリーをしっかり組み立てる
- Eメールタイトルの付け方
- Eメールコピーを書く
- デザインを疎かにしない
- 分析&トラック
今回の記事を楽しんで頂けたらとても嬉しいです。
より詳しくデジタルマーケティングを勉強したい方は2つの記事も参考にして下さい。
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