◆この記事の内容でわかる事
- デジタルマーケティングとは何か
- デジタルマーケティングとWebマーケティングの違い
- デジタルマーケティングと従来のトラディショナルマーケティングの違いとメリット・デメリット
- 今後、デジタルマーケティングがどんな業界でも必須になっていく事
- 今後のデジタルマーケティングとトラディショナルマーケティングの関わり
◆この記事の執筆者
当記事執筆のTylerはマーケティング経験が20年超のベテラン(大半が米国)。
米国にてMBA、その後Northwestern大学にてデジタルマーケティングを含む
マーケティングの過程を修了していて、多彩な業種に対してのマーケティング
の知見を保有。
また各デジマツールにおけるGoogleのCertificationを取得しています。
今回は最近よく聞く「デジタルマーケティング」や「Webマーケティング」について
どういったものなのかという基礎的な部分を解説します。
デジタルマーケティングって何?


①デジタルマーケティングの定義
デジタルマーケティングはWebサイト、SNS、動画メディア、Eメール、CRM、AIなどデジタルプラットフォームをメインに利用したマーケティング手法の事を総称してデジタルマーケティングと呼ばれています。
なので、広義のデジタルマーケティングにはWebマーケティングが含まれていると認識されています。
WebマーケティングはWebサイトを中心としたマーケティングなので、デジタルマーケティングはより範囲の広いのマーケティングと考えられています。
②従来のマーケティング(トラディショナル/アナログマーケティング)との違い
デジタルマーケティングが拡大していくとしても、それは従来のマーケティング手法を駆逐するもではなく、むしろ従来のマーケティングをサポートしてより強化していくツールになるでしょう。
なので企業はデジタルマーケティング施策と従来のマーケティング施策を両輪として発展させていく必要があります。
それがOnline to offline又はOffline to OnlineというO2Oという考え方で、より販売を伸ばすためにデジタルで収集したデータを元にアナログマーケティングをより加速するための施策と言う事が出来ます。
デジタルマーケティングも従来のマーケティングもどちらにもメリット・デメリットはあるからこれを補いながら設定したゴールを目指すという形になっていくと考えられていますね。
デジタルマーケティングと従来のマーケティングのメリットとデメリットを整理して見てみよう。
デジタルマーケティングのメリット | 従来のマーケティングのデメリット | |
1 | 広告等の効果の計測が早くタイムリーに出来る | 広告等の効果測定が難しく、タイムリーに結果が出ない |
2 | 特定の興味を持つ個人にダイレクトに届ける事が出来る | 大部分がマスマーケティングで、特定の個人にダイレクトに届けられない |
3 | 一方通行ではなくターゲット客との双方向のやり取りになる | マスメディアを使用したマーケティングは比較的、一方通行 |
4 | インターネット内でファンやユーザーによってシェアされる事により、認知率がより高くなる(加速する) | 特定の時間枠のコマーシャルなどを見る必要があり、認知率は限定的 |
5 | 広告単価が安い | 広告単価が高い |
デジタルマーケティングのデメリット | 従来のマーケティングのメリット | |
1 | 広告等を見る側からすると、その頻度の高さから面倒に感じられる可能性がある | デジタル広告に比較すると頻度は高くないが、一度の広告にインパクトがある |
2 | 印刷された媒体に比べると、記憶に残りづらい | TVコマーシャルや新聞・雑誌広告などはメディア自体が残りやすく、記憶にも強く残る |
3 | 日々手法が更新されていくのでキャッチアップが大変 | 技術は更新されていくが、デジタル媒体のツールほどではない |
上記の表からもわかる通り、デジタルとアナログどちらも良い点と劣っている点があるので、企業が目指すゴールを元に効率的かつ効果的に両方の手法を織り交ぜてマーケティングを行うという事が今後より高いレベルで求められていくと思われます。
また現在のデジタルプラットフォーム、スマートフォン使用者数、WIFI接続機器数などからも想像出来る通り、これは一時的なものではなく、今後さらに加速して拡大していくマーケティングの手法になっていくでしょう。
今後、デジタルマーケティングはより従来のアナログマーケティングと融合して行きますし、デジタルとアナログを分ける意味はなくなるかもしれません
たとえB2Bの産業であっても、今後デジタルマーケティング施策を考えていかなければ5年後には競合他社と競っていけないレベルにまで行くことも十分考えられます。
2000年代から本格的に私たちの生活を変えてきたB2Cのプラットフォーム、例えばAmazonが起こしたような影響度が次の5年10年でB2Bビジネスに大きな変革をもたらしていく可能性は大いにありますよね。
ですので、特に会社HPが単なる会社紹介だけに留まっていて、特にデジタルマーケティング用の施策やランディングサイトへのファンネルなどの施策がないような企業は今後デジタルマーケティング施策を今までのアナログのマーケティングを計画するのと同様に必要になっていくでしょう。
また、デジタル媒体のマーケティングは潜在顧客が欲しい時にすぐに情報を得られるという部分で大きく従来のマーケティングと違い、例えば旅行の行き先に関して調べたい場合はオンラインの場合はすぐにアクセスして情報を取り出せる、そしてその個人の興味のある事に関してGoogleなどのアルゴリズムでその旅行の行き先の興味に沿った広告がすぐに届けられるようになりましたよね。
だからマーケティング全体のスピードも大幅に速くなりました。
デジタルマーケティングの未来
デジタルマーケティングは今後、確実に伸びていくと思われているし、それはほぼ間違いないでしょう。
これはスマートフォンやPCの保有率などからみても容易に想像が出来ますよね。
そして、結局マーケティングというのは”売る”ための施策だからこれだけ個人に広まっている媒体にアクセスしない手はないですね。

世界のデジタル広告市場の拡大を予測(2018年から2023年) 資料元:Statista社

デジタル広告市場の拡大予測 資料元:プライスウォーターハウスクーパース
上記のチャートは2023年までのデジタル広告市場の拡大予測資料ですが、今後5年で30~55%近くデジタルマーケティングの市場は拡大していくと予想されています。
デジタルでのマーケティングファンネルが完成すれば、24時間365日稼働するマーケティングマシンが出来るようなものですね。
また今まではマスマーケティング主流だったのがGoogleや各種SNSのアルゴリズムを利用して、より個人をターゲットにしたパーソナライズされた広告になっていくと考えられます。
これから先どういった新しいデジタルのプラットフォームが使用されるようなになるか(ゴーグル型インターネットグラスなどの拡大など)わかりませんが、このデジタルマーケティング市場は世界の景気がどうなろうとも間違いなく拡大していく業界でしょう。
そして、私たちはまだまだインターネットの原始の時代を生きている可能性が大きいと思います。
例えばブラウザでの検索はテキストベースで検索結果もテキストベースでお馴染みの画面がブラウザからのレスポンスとして得られるわけですが、この当たり前の形も将来はもしかしたら画像検索や音声検索、又はSEOでの優先されるメトリックスの発展で変わっていく可能性は大いにあるかもしれませんね。
デジタルマーケティングをさらに勉強出来る書籍を紹介した記事がありますので合わせてお読み頂けるとさらに深く理解していけるかと思います。
書籍での勉強よりも動画ベースで学習したいという方は以下の記事で動画ベースでの学習コンテンツを紹介していますので、ご覧ください。 ◆この記事の内容でわかる事 この記事を読むとあなたに適したデジタルマーケティングが独学出来るツールを見つける事が出来ます ◆この記事の執筆者 当記事執筆のTylerはマーケティング経験が ... 続きを見る
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またデジマに出てくる用語は慣れるまで非常にわかり辛いので以下の重要デジマ用語107語をさらっと見るだけでも理解力はだいぶ変わってきます。
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まとめ:デジタルマーケティングは間違いなく拡大していくマーケティング方法
- デジタルマーケティングはあらゆるデジタルメディア・プラットフォームを利用したマーケティング手法
- WebマーケティングはWebサイトを中心としたマーケティングで広義のデジタルマーケティングに含まれる
- デジタルマーケティングと従来のトラディショナルマーケティングは互いにメリット・デメリットがあり、お互いを補完及び強化していくものである
- 今後、デジタルマーケティング市場はどんな業種でも必ずの増加していくマーケティング手法である
今回は基礎的なデジタルマーケティングとは何かについて説明しました。
今後は具体的なマーケティング施策の立て方やデジタルツールの効果的な使用方法や成功事例などについて記事を投稿しますので、期待してください。